No 36 1学期の学校訪問を終えて

  私は、過去に2年間ですが、愛知県町村会に派遣され、さらに愛知県市町村職員研修会(現愛知県市町村振興協会研修センター)に再派遣されたことがあります。市町村職員の能力開発のために、研修カリキュラム、研修計画(授業の指導案のようなもの)、テキスト(教科書のようなもの)などを作成し、研修を実施するという仕事でした。自治法などの専門研修、係長研修や課長研修などの階層別研修、管理監督者研修や公務員倫理研修などの特別研修合わせて38コース程の研修であったと記憶しています。

  能力開発には、自学が大切です。それも義務的な自学ではなく、自発的な自学が必要です。当時の仲間(各市町村から派遣された6人)は、「自分たちの努力が必ず市町村職員の能力開発に結び付く。自分たちがやらないで誰がやるのか。」という思いで、時間的にもエンドレスの仕事をしていましたが、半端ではない充実感がありました。

 

  1学期の学校訪問を無事に終え、先生方のご尽力に感謝したいことがいっぱいあります。私自身の記録として、私が思ったことや感じたことを少しだけ、記したいと思います。

  先生方には数か月前から学校訪問に向けて準備をされ、大きな負担を強いていますが、指導案の作成や公開授業・特設授業・研究協議などを通して、授業力の向上が図られるとともに、授業改善により子どもたちの成長にもつながるという大変意義深いものになっていると思いました。

  「自ら考え、自ら判断し、自ら行動する子どもたちを育てる。」という共通の目標に向かっていくためには、私たち自身が、自ら勉強して、成長していかなくてはならないと思います。人は、自分が成長したと実感した時に満足感を得ることができますし、他人から認められた時に自己肯定感が得られ、さらに向上しようとする意欲が増してきます。どんなに優秀な人でも、努力を惜しんでは自己満足しか得ることができないでしょう。

  学校訪問の良さは、自分に不足しているものを気づかせてくれることにもあります。自分では、できているつもりであっても、他人から見ると評価は違ってきます。自分が研修講師をして、すべて教えたと思っていても、受講生からは「わからなかった。」という意見をいただいたことが何回もありました。もっとはっきり言えば、自分の満足度が高いほど、受講生からは不評の声が多かったような気がします。話し方、話す態度、表現方法、力の入れ方、周囲への目配りなど、どこに問題があるのか、押しつけすぎているのか、伝えたいことが多すぎるのか、そもそも自分に人間的な魅力が欠けているのかなど、職場に派遣されている仲間とともに幾度となく振り返り、反省し、今後の対応について、議論しました。教育には、完成形はないと思います。自分に不足しているものに気づき、自分の能力の現状を把握した上で、授業力の向上に取り組んでいくことが大事であると思います。その繰り返しを続けることが、教職という崇高な職を選ばれた先生方に求められているような気がしてなりません。

  ただし、先生方にはくれぐれもあせらないようにしていただきたいと思っています。まずは、活発に意見を出し合える風通しの良い職場環境づくりに心がけていただきたいと思いました。いずれの学校も先生と子どもたちとの距離の近さを実感しました。ありがとうございました。

 

大井小学校訪問・特設授業の様子

大井小学校訪問・特設授業の様子

大井小学校・研究協議の様子

大井小学校・研究協議の様子

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