朝会 校長講話「大谷選手のマンダラチャートから学ぶ」                  ~目標を夢で終わらせないために~

令和6年1月15日(月)8:25~8:35 体育館 全校児童

今日は、始業式に話したことの続きを話します。★この人は誰だかわかりますか。

★大谷翔平選手ですね。

 みなさんが、年の初めや学期の初めに目標を立てるように、大谷選手は高校1年生の頃、こんな3年生になりたいという目標を立てました。それは「高校を卒業するときに、プロ野球の8つの球団から1位指名を受ける」と決めたそうです。

 まだ高校で野球を始めたばかりの1年生にとっては、とても大きな目標です。普通の人なら、目標をかなえるために人より練習をたくさんするとか毎日素振り500回とか、毎日筋トレをするなんて考えますよね。

 でも、大谷選手は、違います。この目標を夢で終わらせないために、ここで終わりにしませんでした。マンダラチャートといって、まずこの大きな目標を達成するための小さな目標や具体的に行うことなどを考えたのです。

★9つのマスを準備して、真ん中に、「ドラフト1位指名 8球団」という大目標を書きました。そして、次に、周りの8つのマスにこの目標を達成するための小目標、「体づくり」「コントロール」「キレ」「スピード160km/h」「変化球」「運」「人間性」「メンタル」を考えました。

「スピード160km/h」というのは、「160km/hの球を投げられるようになる」という目標です。160km/hの球を投げることができれば、プロ野球から指名されるだろうということです。そして、次に、160km/hの球を投げるためにやるべきことを考えました。例えば、「体重を増やす」「肩の筋肉を鍛える」と書き出していきました。

★実際の大谷選手のマンダラチャートはこんな感じです。

★この8つの小目標をもう一度見ると、「運」という項目があります。運なんて関係ないと思うかもしれないけれど、確かに、いくら野球が上手な選手になったとしても、運が悪ければ、怪我をして、試合にも出ることができず、指名されないかもしれません。

 でも、運をよくするにはどうすればいいのでしょうか。大谷選手は次のように考えました。周りの人が笑顔になることをすれば、自分の運もよくなる。そのため、次のようなことをすることにしました。

この中の1つに「あいさつ」があります。大谷選手は、あいさつをすることで、周りの人を笑顔にすることができると考えたのです。笑顔であいさつをされると、なぜかあいさつされた側も笑顔になります。

 皆さんはどうですか。笑顔で自分からあいさつしていますか。大きな声であいさつをするのは、まだちょっと恥ずかしいなという子もいるようです。元気よく大きな声であいさつしてほしいと思うけれど、目を合わせて小さな声でのあいさつでも気持ちはちゃんと伝わります。まず、自分ができることから、がんばってください。これからも、みなさんには、周りの人が笑顔になるあいさつをしてほしいと思っています。

大谷選手は目標をもって、野球だけでなく、人としていい行いをしようと努力したからこそ、すばらしい活躍ができているのですね。