10月19日(月)
町体育大会を舞台にした子どもたちの大活躍の余韻に浸る時間です。もっている力を、結果に変えた要因の一つに団体種目で欠かせない「ポジショニング」の良さがあります。サッカー、バスケットボール、ソフトボール、卓球それぞれの特性は、前述の通りですが、勝利に共通する要因の一つが選手の位置取りです。卓球は個人プレーなので、球を打つためのポジションですが、他のチーム競技は、ボールを扱わない選手のポジションがチーム力を計るよい目安となります。バスケットやサッカーの場合は、ボールをもえらえる位置に他の選手が動くことで攻撃が多彩になり、相手をかく乱することにつながります。また、ボールを奪われた際に、速やかにスイッチしてディフェンスにつくことで、相手の攻撃を遅らせ、味方の守りを整えることができます。攻撃も守備も、これから起こりうる可能性を想像し、できるだけ多くのことに対応できるようにすることが、安定した試合運びにつながります。ついつい得点を決める選手や相手を打ち倒す役目の選手に目を奪われがちですが、そのプレーを支えるために、献身的に動くチームメイトがいて、チームの輝きは一層増します。
仲間が動きやすいようにさりげなくフォロー・カバーできることも、社会・集団を支える大切な力です。シュートを決めるポジション、シュートをうつ仲間を助けるポジション、仲間のミスを助けるポジション、相手の攻撃に備えるポジションなど、「自分の役割を考え、適切なポジショニングができる選手が相手校より少し多かった」ことが、大会結果となって表れています。