7月6日(火)
新型コロナ感染症対策で欠かせないマスクですが、昨年度から着用が日常生活化し、学校生活では着用していない時間の方が短くなっています。コロナ禍以前は、マスクをしているケースが稀で、不審者と言えば、マスク、メガネで帽子を目深にかぶる出で立ちがイラストにもなるほどでしたが、今は、当方も含めてそんな大人の姿が町中にあふれています。
こうした状況で生活する子どもたちの心理的な影響を心配する声もあります。コミュニケーションで大切な口元が見えないことは、言葉や表情でつながるという安心感を少しずつ奪い、不安の蓄積により、複雑なコミュニケーションを必要とする集団生活から距離を置こうとする傾向が見られても不思議ではありません。また、笑顔という最高の表現方法を手放している状態で、人間本来の豊かなコミュニケーションは低下していると言っても過言ではないでしょう。
本校でも、児童間や、児童と教師の間で、意図しない行き違いが少なからず起こっています。表情が隠れるマスクを意識し、より豊かで丁寧な言葉で真意を伝える配慮、距離をとって素顔の語りかけの大切さを感じています。