校長室だより「海っ子」~門出の式典~

3月12日(土)

小学校卒業式まで1週間を切りました。変化が激しい時代にあっても、卒業式の実施方法は、式典としての伝統を重んじています。「卒業生入場」「国歌斉唱」「卒業証書授与」「式辞と告辞」「祝辞と祝電披露」「呼びかけ(別れと感謝)」「校歌斉唱」「卒業生退場」の練り上げられた式次第は長年代わっていません。参加者は、多くの時間を凜とした空気を保ちながら傍聴することとなりますが、門出を祝う心をもった多くの方に「見守られる」ことにこそ意義があります。2年前、突然のコロナ禍で全国の学校は卒業式の中止や規模縮小を余儀なくされました。本校も保護者1名、ご来賓も最少限としリモートも模索しました。ただ、卒業生の記憶に残る式典とするには、やはり一堂に会し(保護者は2名までに復元)、その場でしか湧き起こらない感動を共有することが大切だと思います。出産に立ち会うようなどきどきわくわくした気持ちで、毎年卒業式を迎えます。そこでは、担任の涙を誘い、小学生から中学生へと進化する子どもたちの成長に立ち会うことができます。学校で一番大事な行事、それが卒業式です。

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