校長室だより「海っ子」~在校生の卒業式~

3月20日(日)

卒業式の主役は6年生ですが、教育活動として6年生と同じくらい意義があるのが、練習を重ね、会場の準備と片付けをする4,5年生です。最高学年の門出に立ち会うことを通して、お世話になった6年生を送る感謝と優しさ、学校を主体的に支える自覚が育っていきます。コロナ禍では、在校生の参加を制限せざるを得ない学校もありますが、本校の規模で在校生全員の参加にこだわったのは、こうした意義ある場を逃したくないという判断からでした。

期待に応え、4,5年生は感染対策の意義を理解しつつ、練習の度に成長し、前日の準備や当日の片付けまで立派な態度で式典を支え、担任の先生を笑顔にしていました。農家の人が育てる作物栽培や野球のタイムリーヒットのように、子どもたちの育ちも時期や好機があり、それを逃すとその後に大きく影響を及ぼすことがあります。「しかたがない」という諦めは、最後の最後までカードとして切らないことが、子どもたちの育ちの姿を見て何度も感じていることです。

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