校長室だよりスピンオフ ~「発言」・タブレット活用の長短~

10月20日(水)

コロナ禍の学びの保障で、全国的に急速に進んだタブレットを活用した授業。昨日の学校訪問では、全学級が学習活動の中にタブレットを活用する場面も設けました。学習活動でどの場面で活用するかにもよりますが、高学年(特に意見交換)で必要になるスキルが、文字の入力作業です。情報教育では、低学年からローマ字入力を基本として指導してきており、また変換機能も一助となって6年生で入力に戸惑う児童はほとんどいません。これまで挙手による発言は、どうしても一部の児童に偏り、多くの児童の意見を交流させることが課題となっていましたが、タブレットの活用により、すべての児童の意見を確認することができ、児童教師とも授業参加意識がより主体的になってきているという実感をもっています。長所があれば、短所もあるのが常。ネット情報と同じで、提示が早いと熟考せずに短時間で同調する傾向が見られたり、口頭で発言する経験の減少(=タブレットへの依存)することも懸念されます。子どもたちに育みたい人間らしく温かいのコミュニケーション力、タブレット活用の長短を見極めながらの授業実践が続きます。

カテゴリー: トピック パーマリンク