校長室だより「文化の日」

11月3日(日)

台風崩れの低気圧が東進し、3連休初日の昨日は季節外れの大雨となりました。そのため、師崎区に続き、大井・片名区の地区体育祭も中止となってしまいました。高温や天候不順をもたらす気候変動は、屋外行事主催者の悩みのたねとなっています。

1回目の東京五輪が開催された10月10日(元体育の日)と合わせて、晴れの特異日と言われる今日(11月3日)は、昨日の天候がウソのような秋晴れとなっています。「自由と平和を愛し、文化をすすめる」祝日「文化に日」は、個人的には「こどもの日」の次に大切な祝日と考えています。「文化の日」制定は、日本国憲法施行(5月3日)を半年後に控えた、憲法公布日に由来しています。気象災害や感染症、戦争など、前例のないことに試されることが多い時代です。次世代を担う子どもたちに範となる対応をするためにも、人の営みや生み出したものをすべてを指す「文化」の意義を大切にしていきたいと思います。

<余話>

昨日雨の中、国立競技場で開催されたJリーグカップ決勝は、地元プロサッカークラブ(G)が優勝杯を手にしました。観客は雨天にもかかわらず史上最多の6万人超。観客なしで行われた東京オリ・パラリンピックと同一会場とは思えない熱気は、テレビ画面からも伝わって来ました。試合展開はGが、先行するも初優勝を目指すAチームが2度に渡って追いつかれ、Gが劣勢に立たされる時間の方が長く感じられました。リーグ戦でも低迷したチームが、優勝を手にした原動力は、今シーズンで退団するオーストラリア出身のキャプテンの花道を飾ることだったそうです。サポーターと思いを共有し、苦しい場面も「試練」と置き換え、諦めずに戦う姿は、「スポーツ文化」そのものと感じました。