校長室だより2スピンオフ~「判断」を文章に~

5月17日(日)

ある研究では、人間は一日に9000回ぐらいの選択・判断をして、生活しているのだそうです。子どもと大人、立場によっても違いますが、その多さにびっくりさせられます。何時に起きるのか、何を食べるのか、学習・作業をどの順番で進めるのかなど、主体的に生きることは選択の連続です。成功も失敗もありますが、時間とは違い立ち止まったり、後戻りすることができるので、克服の手段は多種多様で、次に生かすこと(成長)ができます。

作文の効用は、文字が残りそのときの判断が記録として残ることです。高学年が臨時休校中の課題として取り組む作文指導は、意志決定の過程や理由を文にすることで、自分を見つめ直したり、文章表現力を高めるねらいがあります。集団が小さくなると、活字によるコミュニケーションが省略され、会話や“空気”に頼る傾向が強くなります。小規模な学校だからこそ、適切な言葉を選び発信したことに責任をもつ「書く指導」を大切にしたいと考えています。

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