校長室だより「ご近所づきあい」

5月25日(土)

最高気温が、連日25度を越えるようになると虫たちも盛りの時期に入ります。校庭とその周辺を草刈りをしていると、蚊はもちろん、巣作りに精を出し始めるスズメバチやアシナガバチと出会うことがあります。「君たちの居住区には不適」という思いを伝えるため、草刈り機をもつ手にも力が入ります。昨日は、児童の下校指導をしていて、舗装された斜面の水抜き用穴の中で、お休みしているマムシを見つけました。スクールガードのSさんに、一時的に「空き缶を入れておくとよい」と教えていただき、「ごめんね」と断りながら対処しました。全国で多発するクマ被害もそうですが、害虫、害獣とされる生きものたちと人間との生活圏に結界がなくなりつつあります。一因として里山を手入れしなくなったからと言われていますが、気候変動や生態系の変化も要因です。昨日の「磯に親しむ会」では、さまざまな海のいきものたちとふれあい、生きる命の大切さを実感した子どもたちです。「退治」の発想だけでなく、すべての命に敬意を払い、よいつき合い方、ふるまい方を身につけていって欲しいと思います。