カウントダウン修学旅行 2日

6月5日(日)

コロナ禍で今は少なくなっていますが、日本にやってきた多くの観光客が訪れるのが古都奈良・京都です。日本の歴史の原点とも言える場所ですので、多くの修学旅行生にとってもメッカとなっています。

最初の見学地法隆寺は、現存する世界最古の木造建築物で、飛鳥時代聖徳太子の命により建立されたと言われています。「十七の憲法」や「冠位十二階」の制定、小野妹子とを始めとする「遣隋使」の派遣、「一度に多くの人の声を聞き分けた手腕」や自ら「日出ずる国の天使」と称した隋皇帝への手紙のエピソードなど、さまざまな伝説をもつ聖徳太子ですが、その後の研究で、正式名の「厩戸皇子」に教科書上では変更される案もありました。いわばニックネームの敬意を込めた「聖徳太子」が、世論の反対で継続使用されているほど、現在にも親しみをもたれています。このほか、同じく奈良の平城宮跡、東大寺、興福寺や京都分散研修地の二条城、金閣寺・銀閣寺、清水寺など、古都の名所は、子どもの好奇心をくすぐるエピソードがいっぱいです。歴史事象に興味のない児童も、この機に「今の自分(日本人)に至る歴史」に興味関心を高める旅となることも願っています。