校長室だよりスピンオフ~師崎層群~

1月16日(月)「成人の日」

先日の親子ハイキングのコースで断層を見つけました。場所は、鳶ヶ崎の近く高さ30mほどの場所にある露頭です。地層は砂岩と泥岩の積み重ねでできており、海底で形成されますが、この高さあることは、過去の地殻変動による隆起によるものと考えられ、水平な地層から褶曲ではなく、断層が原因と想定できます。知多半島の先端は、理科の教科書にも載るような地層で有名な場所で、先端部の地層は「師崎層群」(約2000万年~1500万年前に形成)という名称も付けられています。半島中部を占める粘土質が多い「常滑層群」より古く下層に位置しますが、隆起後の長年の浸食で、半島の先端部で表出しているところが少なくありません。この断層による地震がいつ起こったのかは研究によりますが、素人目には珍しい「正断層」で50㎝ほどのズレがありました。地震災害は歓迎することではありませんが、研究者が喜び教科書にも載るような「地球が生きていることを証明する現場」が校区内にあると考えると、別の感動が湧き起こります。(崖のたんけんは、崩落がつきまといますので、子どもだけではいかないようにご注意ください)