篠島漁業協同組合、篠島観光協会の皆様にご協力をいただいて、郷土料理に学ぶ会を開催しました。
子どもたちは、島の特産品の一つであるフグについて事前学習を行いました。そこで新たに芽生えた疑問を観光協会の副会長さんに質問する形で学びを深めました。
延縄漁では、600~800本ほどの針がついた仕掛けを、約1時間かけて海に流し、2時間かけて引き上げるそうです。1回の流しで100匹のフグが掛かっていたら豊漁とのことでした。
「てっさ(フグ刺し)は、なぜあんなに薄く切るのですか」という質問には、「フグの身は引き締まっていてかたく、薄切りにしないと美味しくない」「捌いてから2、3日は冷蔵庫で寝かせて熟成させないと、かたくて美味しくない」などと答えていただきました。



次に、ホテルの調理場でフグ捌きを見学させていただきました。熟練の調理師さんが、手際よく可食部とフグ毒のある非食部に分けていく様子を、感嘆の眼差しで見つめていました。フグの臓器の名称や働きも解説してくださり、魚の体の仕組みの学習にもつながりました。


学校に戻ってから調理実習を行いました。柵にしたフグをフグ引き包丁をお借りして、フグ刺しにしていきました。野菜も切ってフグ鍋の準備も整えました。それ以外にも、観光協会の皆様がフグの唐揚げを作ってくださいました。学校では生で食するわけにいかないので、作ったフグ刺しはフグしゃぶにしていただきました。








篠島ならではの郷土学習が実現し、本当にうれしく思います。今後とも郷土の文化やよさを理解し、郷土を愛し、郷土に誇りをもつ子どもたちを育んでいきたいと思います。
たくさんのフグを提供してくださった篠島漁業協同組合の皆様、前日の仕込みから一生懸命に準備して丁寧にご指導くださった篠島観光協会の皆様、子どもたちのためにご尽力くださり、誠にありがとうございました。
