15人が、15人それぞれの悩みを抱え、笑い、涙を流し、過ごした篠島中学校。卒業式を終えたこの日、その15人が過ごした教室には、その名前もなく、誰もいない教室には寂しさだけが残っています。
教頭という立場でありながら、かつて担任した生徒と共に過ごした後のような感覚を卒業式を終えたこの日に感じます。それだけ、距離も近く、親しみを込めて接してくれた15人に感謝の念に絶えません。
きっとこの15人なら、卒業後も成長を続け、立派な大人になっていくことでしょう。だからこそあえて、今しばらくは「さようなら」という気持ちがあります。立派な大人として成長した姿をいつか目にすることを信じて、今このときは「さようなら」。(な)